ハンドボールのルール

8 / 9 3歩3秒、ゴールエリア、交代、試合時間、各スローの種類。

7人(コートプレイヤー6人、ゴールキーパー1人)の2つのチームが、相手チームのゴールにシュートを決めることによってポイントを獲得します。 プレイヤーがボールを所持した際に、以下のようなルールがあります。

  • ボールを所持した後、プレイヤーは、ボールを味方にパスしたり、持ち続けたり、シュートすることができます。
  • ボールを所持しているとき、プレイヤーは(バスケットボールのドリブルと同様)ドリブルするか、あるいはボールを持ち続けて3ステップまで歩くことができます。ボールの所持制限時間は3秒間です。
  • オフェンスプレイヤー、またゴールキーパー以外のディフェンスプレイヤーはゴールエリア (ゴールから6メートルの地点)内に侵入することはできません。 床に着地しなければゴールエリア内でのシュートやパスは有効です。ゴールキーパーは、ゴールエリア外でのプレーは許可されますが、コントロールしたボールを持ったままゴールエリアを離れることはできません。
  • 味方のゴールキーパーがゴールエリアにいるときに、味方のコートプレイヤーがそのゴールキーパーにパスをしてはいけません。

オフェンスがゴールエリアに飛び込むとき得点のチャンスが発生します。 例えば、攻撃側プレイヤーは、ゴールエリア内で床に触れる前に空中でパスをキャッチしてから、 シュートしたり、パスすることができます。

ゴールエリア

ゴールから6メートルの離れた地点がゴールエリアとなります。ゴールポストから計測して6メートル地点に半円状にラインを引き、 ゴールエリアラインの中央部分はゴールラインと平行に引きます。

ディフェンス側のゴールキーパーのみ、ゴールエリアへの侵入が許可されています。 例外として先述の通り、オフェンスが着地していなければ、ゴールエリアへの侵入は許可されます。 空中にいるあいだは、ゴールエリアの上に入っていてもかまいません。 ただし、ボールを手から離す前に床に着地するとラインクロスとなり、得点は認められません。

ディフェンスがゴールエリア内に侵入して守備を行った場合はディフェンスの反則となります。

ベンチと交代エリア・交代ライン

ベンチ側のサイドラインで、センターラインから両側4.5m以内の範囲が、 各チームの交代エリアです。 交代エリアは通常、ベンチが設置されています。 チーム関係者、ベンチ入りメンバー(交代選手)、また一時退場中の選手は、このエリア内で待機します。 交代エリアは、自ゴールと同じ側に位置しています。 通常ハーフタイム中に、相手チームとベンチを交代します。

選手の交代

先述の交代エリア内において、選手はいつでも、何回でも交代することができます。 一度出場した選手が再び交代することができ、制限はありません。ただし、気を付けなければならないのが、交代の際に、出場中の選手が交代エリアからコート外に出る前に、交代するベンチ側の選手がコート内に入ってしまった場合、 コート内にいる人数は一瞬でも8人になってしまうため、不正交代となり反則です。

試合時間と勝敗について

高校生以上の標準的な試合時間は前後半30分で間に10~15分間のハーフタイムがあります。 ハーフタイムには、各チームはコートとベンチを入れ替えます。

中学生の試合は25分ハーフ、小学生の試合は15分ハーフで行われます。 国や大会によって試合時間の規定が異なる場合があるので、大会の要項で確かめてください。

トーナメントのようにその試合で勝敗を決めなければならない場合、 前後半を終えて同点なら延長戦に入ります。 延長戦は1分間のハーフタイムを挟んだ5分間の前後半で、 これを2回まで行います。 2回目の延長を終えてもまだ同点なら、7メートルスロー戦で勝敗を決めます。 リーグ戦や予選リーグでは、引き分けのまま終わることもあります。

各チームは各試合中、計2回のタイムアウトを宣言する機会が与えられています。 タイムアウトは通常、チームがボールを所持しているとき、つまりオフェンスであるときに、 コールされます。 ボールが相手チームにある時は、チームがオフェンスになるまで、有効になりません。 そのためには、チームの代表者は、タイムキーパーの机の上にTマークのグリーンカードを提出します。 タイムキーパーは、その後すぐに音響信号を鳴らすことで、ゲームを中断し、時間を停止します。

スロー

審判はオフェンスのチームに対し、各種スローの権限を与えることができます。 コート外にボールが出た時や、オーバーステップ、タイムアウト、得点のゴール等の各イベントの後に発生します。 スローは全てのケースにおいて、特定の位置から行われ、他のプレイヤーには、それに応じた位置に制限が出てきます。 また、審判のホイッスル後に行われる必要がある場合があります。

スローオフ

スローオフは、コートの中心で行われます。投げる選手は片足で中央の線を踏んでいる必要があり、審判がゲームを再開するまで、他のオフェンスの選手たちは、自陣側のコートにいる必要があり、センターラインを越えてはいけません。 防御側プレイヤーは、ボールを投げる選手から3メートル以上離れなければなりません。 スローオフは前後半開始時と、相手チームの得点後に発生し、審判のホイッスル後に行われます。

スローイン

ボールが完全にサイドラインを越えたとき、ボールが天井に触れたとき、もしくはディフェンス側のチームが最後にボールに触れて、 ボールがアウターゴールラインを越えた場合に、最後にボールに触っていなかったチームにスローインの権利が与えられます。 スローインの際、ボールを投げるプレイヤーはボールがサイドラインを通過した地点に足をつけて投げなければなりません。 アウターゴールラインを通過した場合は、通過した側のアウターゴールラインとサイドラインの交点(角)から投げます。 天井に当たった場合は、当たった天井の位置から最短距離のサイドライン上で行います。

ディフェンス側のプレイヤーは、ボールを投げる選手から3メートル離れる必要があります(ラインからではなく、投げる人からの距離です)。 3メートル離れていない場合、審判からディフェンスプレイヤーに対し、離れるよう指示が入ります。

スローインの際、審判のホイッスルは原則ありません。

ゴールキーパースロー

ボールがディフェンスに触れることなく、アウターゴールラインを越えた場合、もしくは、ボールがディフェンス側のゴールキーパーがボールに触れてアウターゴールラインを越えた場合、 または、相手チームがゴールエリアに侵入した場合、 ディフェンス側のチームにゴールキーパースローの権利が与えられます。 ゴールキーパーは、ゴールエリア内のどこからでもスローすることができます。

スローインの際、審判のホイッスルは原則ありません。

フリースロー

審判によるゲームの中断後、フリースローによってプレーを再開します。 フリースローは、原則として反則が起きた場所から投げます。 その場所が相手チームのフリースローライン(9mライン)の内側にあるときは、フリースローラインのすぐ外側で、最も近い位置まで下げて投げます(投げる選手はフリースローラインに触れたり踏み越えたりしてはいけません)。

フリースローは、サッカーにおけるフリーキックと同等ですが、フリースローの起点となった行為自体が、スポーツマンシップに反する行為やペナルティと見なされるわけではありません。 投げる人はディフェンスがいるにもかかわらず、ゴールを直接狙おうとする場合がありますが、まれなケースです。 ただ、フリースローが与えられ、試合の前後半が終了する場合は、直接ゴールを狙うのが通常です。

7メートルスロー

明らかな得点のチャンスがディフェンスチームの反則行為によって妨げられた場合、オフェンスチームに7メートルスローの権利が与えられます。 審判が何らかの理由で正当な得点チャンスを中断しているときにも与えられます。 ボールを投げる選手は、7メートルラインからその1メートル後方までの範囲に位置を取ります。笛のあと、ボールを手から離すまでは、7メートルラインに触れたり踏み越えたりしてはいけません。 ゴールキーパーは、ボールが投げる選手の手から離れるまで、ゴールキーパーライン(ゴール正面4m、7メートルラインから3m手前のライン)より前に出てはいけません。 他の全てのプレイヤーは、スローを行う選手の手からボールが離れるまで、フリースローラインの外側からフリースローラインを越えてはいけません。 投げる選手は、審判のホイッスル後にボールを投げます。

7メートルスローは、サッカーにおけるペナルティーキックにあたりますが、サッカーよりも頻繁に発生することが多いです。

よくある質問

ボールを持って何歩まで歩けますか?
3歩までです。持ったまま止まっていられるのは3秒まで。それ以上はドリブルかパスでつなぎます。
7メートルスローはどんなときに与えられますか?
明らかな得点のチャンスが守る側の反則で妨げられたときです。サッカーのペナルティキックにあたりますが、発生する頻度はずっと高いです。
引き分けのときはどうなりますか?
リーグ戦なら引き分けのまま終わります。トーナメントのように勝敗を決める必要があるときは、5分の前後半(あいだに1分)の延長戦を2回まで行い、それでも同点なら7メートルスロー戦で決めます。

このページは競技規則にもとづいて書いています(日本ハンドボール協会/国際ハンドボール連盟の競技規則)。 規則は改正されることがあります。年代やカテゴリーで扱いが違うものもあるので、実際の試合では大会の要項もあわせて確かめてください。