ディフェンスの基本と布陣

7 / 9 ゾーンとマンツーマンの違い、0−6・1−5・2−4などの布陣の特徴。

ハンドボールはチーム全員でディフェンスするので、サッカーのバックのようなディフェンス固定のポジションはありません。 ゾーンディフェンスと一人一人が個人について防御するマンツーマンディフェンスに分けられます。 マンツーマンディフェンスは速攻に対するディフェンスであったり、試合開始直後や終了直前などの相手に絶対に点数を与えたくない場合など、 特殊な場合に行うのがほとんどなので、ゲーム中はゾーンディフェンスが基本です。

ゾーンディフェンスは基本的に「二人で一人を守っていく」というのが原則にあるので、チーム内での相互協力、意思疎通、声の掛け合いが不可欠となります。

二人で一人を守るといいましたが、仮に一人の選手に二人ついてしまった時点で「ずらし」が完成してしまいます。 なので厳密にいえば、自分のマークしている選手一人を視野に入れながら、隣のディフェンスの人がマークしている選手をフォローしてあげるということになります。 これがディフェンスにおける基本的な考え方です。

ディフェンスの考え方

ディフェンスはオフェンスに比べて地味に見えるかもしれません。 しかし、攻撃のチャンスが限られているハンドボールでは、守りで相手の攻撃を止めれば相手の調子を崩すことができ、 自分たちの攻撃のチャンスも増えます。

また、ディフェンスは攻撃に比べて、日々のコンディションに左右されにくいと考えられています。 (攻撃は調子が良い日はどんなシュートも入る一方、悪い日はバーに当たるなどしてなかなか入らないことがあります) 約束事を決めて繰り返し練習した守りは、試合の中で安定した力になります。 ディフェンスだからといって疎かにせず、しっかり練習して身につけましょう。

ディフェンスでは、足のさばき(フットワーク)も大切です。

チーム・ディフェンスの布陣

ハンドボールはチーム全体で協力して、相手の攻撃を防ぎます。そこで、いくつかのディフェンスの布陣があるのですが、それを紹介します。 数字は前に出る人数と後ろに並ぶ人数を表しています。

ゾーンディフェンスの代表的な布陣 6mラインに沿って守る0−6から、前に出る人数を増やした1−5、2−4、3−3までの4つの布陣を並べた図。前に出るほどロングシュートを防ぎやすく、動く距離が増える。 0−6 1−5 2−4 3−3
代表的な4つの布陣(模式図)。点が守る側の6人で、赤いところが自陣のゴールです。 前に出る人数が増えるほどロングシュートを防ぎやすくなり、 そのぶん走る距離と体力を使います。1−2−3DFは本文で説明しています。

0−6DF(ゼロロクディフェンス)

一番基本的な形のディフェンスです。サイドからの攻撃やポストからの攻撃にも柔軟に対応できます。 しかし、相手はパスを継続させやすく、比較的簡単にロングシュートを狙うことが出来ます。隣との連携をうまく保つことが大切です。

チームに背が高い人が多いときや、相手チームがロングシュートをあまり打ってこない場合には非常に有効なディフェンスです。

1−5DF(イチゴーディフェンス)

0−6DFと比べて、ロングシュートを打たれにくく、層が厚いので、フェイントなどでディフェンスを抜かれにくいです。 なので、フローターからの攻撃を防ぎたいときには、このディフェンスが適しています。

ただ、ポストを見るのが難しく、サイドからの攻撃に対応しにくいので、キーパーに頼ることもあります。 前に出る人は基本的に相手と一対一のディフェンスとなるので、人一倍体力と瞬発力が必要です。 また、常にパスカットを狙って、相手に楽をさせないようにすることが大切です。

2−4DF(ニーヨンディフェンス)

1−5DFより層が厚くなり、ロングシュートや一対一での抜かれるということが更に防ぎやすくなります。 また、パスカットのチャンスが増え、カウンター速攻がしやすいです。

しかし、ディフェンスが中央に集中してしまうため、サイド同士のパスワークがしやすく、サイドシュートが狙われやすくなってしまいます。

1−2−3DF(イチニーサンディフェンス)

1−2−3DFは、完成度が高ければ非常に強力なディフェンスです。 マンツーマンにほぼ近く、一人一人について回るので相手にとっては非常にやりにくいのです。

その分ディフェンスにも一対一に対応する体力が必要のため、体力に自信があるチーム向けの布陣です。 また、パスカットをしやすく、速攻がとても速くなります。

3−3DF(サンサンディフェンス)

3−3DFも1−2−3DFと似ていて、体力を酷使する分、相手には非常に嫌がられるディフェンスです。 3−3DFは攻撃のフローター同士のパスには介入しませんが、サイドやポストへのパスは非常に難しくなります。

これも、よほど体力に自信があるチームか、ゲームの最初や最後に相手の調子を狂わせたりするときに使用すると効果的です。

ディフェンスは文面だけでは伝えられない奥深さや難しさがあります。 何度も人と当たりの練習をして、鉄壁のディフェンスができれば最高ですね。

よくある質問

どの布陣から覚えればよいですか?
まず0−6です。6mラインに沿って並ぶ基本形で、ほかの布陣はそこから前に出る人数を増やしたものとして読めます。
数字は何を表していますか?
前に出る人数と、後ろに並ぶ人数です。2−4なら2人が前に出て、4人が6mライン沿いに並びます。
マンツーマンディフェンスは使わないのですか?
相手の特定の選手を抑えたいときや、終了間際に点を取り返したいときなど、場面を限って使います。ゲーム中はゾーンディフェンスが基本です。

守る位置の決まりはハンドボールのコート、 攻める側のポジションはハンドボールのポジションをご覧ください。