ハンドボールの試合は、2人の審判が進めます。 2人は対等な権限を持ち、コートの両側から同じプレーを見て判断します。 罰則の重さについて2人の判断が分かれたときは、2人で協議して決めます。協議でも合意できなければ、重いほうの罰則が適用されます。
2人の審判の役割
2人は対等な権限を持ちます。どちらが上ということはありません。 守る側のゴールの後ろに立つのがゴールレフェリー、 攻める側の後方からコート全体を見るのがコートレフェリーで、 攻守が入れ替わるのに合わせて役割も入れ替わります。
同じプレーを前と後ろの両方から見るための配置です。 ゴール前の密集はゴールレフェリーのほうが見えやすく、 逆に後方からの反則はコートレフェリーのほうが見えやすい、という違いがあります。
2人の判断が食い違ったときは、協議して決めます。 判定は手の合図(ハンドシグナル)で示されるので、 観戦するときは笛と一緒に腕の動きを見ると、何が起きたのか分かります。
記録席の仕事
コートの外にも試合を支える人がいます。 センターライン側の記録席にいるタイムキーパーとスコアラーです。
| 記録席の役割 | |
|---|---|
| タイムキーパー | 試合時間の計測、交代の監視、2分間退場の時間管理 |
| スコアラー | 得点・警告・退場の記録、ベンチ入りメンバーの確認 |
交代ラインからの出入りや2分間退場の残り時間を見ているのは記録席なので、 審判とあわせて4人で試合を進めていることになります。
罰則は3段階
反則そのものは相手のフリースローや7mスローで再開しますが、 行為が悪質なときは選手に対する罰則が与えられます。段階は3つです。
| 罰則の段階 | ||
|---|---|---|
| 段階 | 合図 | 内容 |
| 警告 | イエローカード | 注意。1人につき1回まで |
| 2分間退場 | 腕を上げて指2本 | 2分間コートから出る。そのあいだチームは1人少ない |
| 失格 | レッドカード | その試合はもう出られない |
警告は同じ選手に2回は出ません。 チーム全体でも警告は合わせて3回までしか出せず、それ以降は2分間退場で対応します。 また、同じ選手が3回目の2分間退場を受けると失格になります。
2分間退場のあいだ、チームは6人(キーパーを含む)で戦うことになります。 その2分が終わるまでは、得点が入っても戻れません。 人数が1人少ない時間をどう守るかは、ハンドボールの見どころのひとつです。
パッシブプレーの予告
攻める側が得点を狙わずに時間を使うことは「パッシブプレー」として認められていません。 審判はまず腕を上げて予告し、それでも攻めなければ相手のフリースローになります。
腕が上がったら「そろそろシュートを打たないといけない」という合図です。 攻守が速く入れ替わるのは、このルールがあるからでもあります。
よくある質問
- 審判は何人いますか?
- 2人です。対等な権限を持ち、ゴールライン側とコート後方から、同じプレーを両側から見ます。
- 2分間退場のあいだ、チームは何人になりますか?
- ゴールキーパーを含めて6人です。その2分が終わるまでは、得点が入っても戻れません。
- 審判が片腕を上げたままにしているのは何の合図ですか?
- パッシブプレーの予告です。攻める側が得点を狙わずに時間を使っていると出され、それでも攻めなければ相手のフリースローになります。
このページは競技規則にもとづいて書いています(日本ハンドボール協会/国際ハンドボール連盟の競技規則)。 規則は改正されることがあります。年代やカテゴリーで扱いが違うものもあるので、実際の試合では大会の要項もあわせて確かめてください。